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もう少し理想の中に存在していたかったある日の昼下がり

漫文

GWに入った初日の出来事である。

今世間は新型コロナウィルスの流行で緊急事態宣言が出され、外を行く人は果てしなく少ない。

独身が長かった夫は普段遊びに行きたがるけど、このご時世なので自粛中…

私はもとからインドア派で特に支障はないが、子供たちの保育園が休園になり出社できない状況が続いている。

しかしさすがに放置できないので、夫が休みの日の午前中少し出社するようにしている。

 

ところで私の夫は育児を全くしない部類の人間で、子供が生まれたときにお風呂に何度か入れてくれただけ。

おむつ交換も片手で足りるほどでおむつを卒業してしまった。

そんな彼に子供たち(2人とも保育園児)を預けるのはまだ少し不安が残るけど、仕事が理由だとそうは言っていられない。

 

そういうわけでその日は朝9時に出社した。

 

9時に出社しても11時前には帰宅しないといけない。

我が家では11時にお昼を食べる習慣があるからだ。

まだ幼い私の子供たちは私が家を出るときはとても泣くのでおやつをチラつかせながら、「ママは病院に行ってくるからね」と言い家を出る。

家を出るのも大変だ。

 

そんなわけで家を出たときに用事をまとめて済ませる必要もあり、私は10時には仕事を終えてドラッグストア・スーパーに行くことにした。

 

帰宅したらすぐに食事を作り、時間が空いたら洗濯を干して、掃除して…段取りをしていたけど家に入ったら待ってましたと出迎えてくれた子供たちの向こう側はきれいすっきり整頓されていた。

リビング掃除、和室のおもちゃ片付け、洗濯干し、トイレ掃除…

 

夫はきれい好きではあるが家事はほぼしない。

私がいることをあてにしているのだろう。

でもその日はそれらの家事に加えて、子供たちを散歩にまで連れて行ってくれた様子が伺えた。

玄関にタンポポが2輪置かれていて、私の気持ちはとても楽になった。

 

そしてさらに、2人をトイレに誘導して用を足す手伝いもしていた。

 

 

 

ーなんだできるじゃん

 

 

 

私が全部自分でやりすぎて彼の自主性を奪っていることは確かだ。

でも彼は意思疎通があまりできない人でもあるので、生き方やお金、育児の価値観はほとんど話せたことがないので諦めている。

 

話せば言い合いになるからと避けていることも事実で、それでうまくいくならそれでいいと思っている自分もいる。

 

 

 

彼は育児はほぼしないが家事は稀にしてくれる、そんなときは期待をしていない分嬉しくなってしまう。

 

その日はそのまま昼食を作り、天気が良かったので私は自宅前で洗車をすることにした。

洗車には2時間ほどかかるけど、子供たちも泣くことなく家の中から私に手を振ったり機嫌よさそうにしていた。

 

 

 

これは私の理想でもあった。

 

私が家事をしている間は夫が育児

夫が働いている間は私が家事育児

私は対等でかつ思いやりで夫婦関係を成り立たせたい人だけど

でも彼は違う。

家事も育児も女がやるものだと思っているので実際の家族生活は亀裂が生じている。

 

理想は理想であって現実はうまくいかない。

でも1か月保育園が休園して、子供2人と24時間一緒に過ごしている私としては洗車という億劫な作業でさえ清々しかったくらいに夫が子供たちの面倒を見てくれることが嬉しかった。

 

洗車も拭き上げが終わりに差し掛かり、ボンネットの中を点検していた時に家の中から私を呼ぶ声がした。

 

 

 

 

 

「~!…ママ~!」

夫が玄関からひょっこり顔を出した。

 

「ん~何~?」

返事をすると夫は言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「妹がパンツでウ〇コしたからあとよろしく」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は一瞬で現実に引き戻された。

 

 

 

 

 

 

 

 

14時であった。

 

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